仏の教え ビーイング・ピース―ほほえみが人を生かす2009年10月12日

これなんだけど…
ティク・ナット・ハン 著

ベトナムの禅のお坊さん。
いわゆる小乗仏教、個人の修行が主とされる、になるのだろうか。
ベトナム人僧侶には、戦争に講義して焼身自殺をしてしまうような、過激なイメージも少々あった。
~「小乗仏教」という言葉には「大乗仏教」側の傲慢な感じがついてくるのだけれど…もしかして禁止用語でしょうか?調べたけれどちょっと分かりません。~

犯罪があった場合、被害者/加害者の双方に心をかけなければ不足であるということを書かれている。被害者はもちろん気の毒だが、犯罪を犯す側にもそれだけの事情があるからだ、と。
これなんか浄土真宗の悪人正機説とも近いような、時にはむしろ、加害者の方に保護が厚くなりがちな日本のケースよりフェアな考え方ではないか。目指すところは、結局同じなのだろうな。
大げさに「菩薩行」を説かれるより具体的だ。

そういえば、ベトナムの国民は世界で最も「死後の世界」や「神」を信じていないという統計があったけれど、仏教の立場はどうなっているのだろう?著者もフランスあたりで活動しているらしいが…
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実はこの本、まだ全部読んでないんだけど、忙しくてしばらく読めずにいたら見当たらなくなってしまった。部屋の中のどこかにあるのは確かだし、狭い部屋なんだけどな。
ごめんなさい。ちゃんと読みますから、出てきてください(T_T)

角川 書道字典2009年10月12日

伏見 冲敬 編

書道を習おうと購入。
「角川 書道大字典」という巨大な2冊組みのもあるけれど、こっちは1冊で、「大」はつかない。
でも持ち歩くには、ちょっと重たくて大きいかな。
しかし、これが意外に見ていると面白い。

まず、漢字は黒地に白抜きなのが、それらしい。
漢字の字体は、本当にいろいろある。
まだ漢字というより絵の段階だろうとしか思えないのや、何かの模様に使えそうな文字もあって楽しい。
巻末の方に、変体かなの書体もあって便利。こっちは普通に白地に黒文字。

~書道の上達は?だけれど、ま、楽しくやってこう…

山月記2009年10月12日

中島 敦 著

ご存知、慢心しすぎて人生うまくいかず、虎になっちゃった李徴さんのお話。
あの漢文みたいな固い文章を、江守徹さんが、すごくいい感じで読んでくれているから、自分で読むよりもスーッと入ってくる。読んだことがあっても、何度聞いても飽きない。
そういえば、江守さんはNHKの教育テレビで漢詩の朗読をしていたっけ。(確か「漢詩紀行」という番組)
漢文向きの声ってあるんでしょうか。
意味よく分かんないのに、耳に気持ちよくて、早朝テレビつけてこれやってたりしたら、二度寝しちゃいそうだった。

山月記
  • 山月記
  • 著者:中島敦
  • 価格:525円(税込)
  • 時間:20分52秒