王朝物語 小説の未来に向けて2009年10月25日

中村真一郎 著

奥ゆかしいのが美徳みたいな紫式部が、文学論では強気なのが印象的だ。やっぱり天才なんでしょうか。
それにしても、高校の古文では教えてくれないような知識がいっぱい。
例えば、
「源氏物語」で笑われ者として出てくる「源典侍」という五十年配の女官には実在のモデルがおり、物語のヒットによって職場に居たたまれなくなって辞表を出した。そのモデルは紫式部が嫌っていた兄嫁だった…なんて本当だとしたら、それだけでかなり陰険なドラマだな。
日本のシンデレラ・ストーリーなんて思われてる「落窪物語」なんて、とんだ汚物趣味な人が書いてるらしい。あからさまな「悪役」も出てくるし。
「浜松中納言物語」では、主人公の活動範囲は中国にまでおよんでおり、カルチャー・ショックをうけるとか…当時の日本人には中国なんて、イスカンダルみたいなものだったんだろうな。

それにしても、昔も今も「源氏物語」ばかりがなぜ流行る?

この顔に生まれて2009年10月25日

東京グラフィティー #62

ファッション雑誌なんかで、街でみかけたお洒落な人のスナップがあったりするけど、これはあくまで「顔」。
知らない人の顔をまじまじ見るなんていう、普通の生活だったら失礼でとてもありえない、けれども実はすごくやりたいことができる。しかも自分の顔をどう思うかのコメントも興味深い。

思えば人はほとんど「顔」で判断される。
まず造作が良いと、性格が良く見えるし、能力も高く見える。~おそらく犯罪者でも美形の方が情状酌量されやすいんだろうな。
しわには、その人がどんな表情をすることが多いかが出てくる。
表情を作っていない顔が、泣き顔や怒り顔に見える人は、それまでの人生があまり幸せでなかったように見える。逆に笑い顔に見える人は、シリアスな場面では辛そうだ。
そして目つきには、その人がこちらをどう思っているかということまで、ありありと出てくるから…直接会って見詰め合うのは大抵の場合、キツイ。

「顔」に興味が尽きないのは、情報量が多いからなのか。