源氏物語の乳母学―乳母のいる風景を読む2009年09月15日

世界思想社
吉海 直人 著

平安時代の乳母について知りたくて読んでみた。
もちろん血縁ではなく、主従関係でありながら、それでいて母親よりむしろ親密という存在。
実の子供よりも主人である養い子を大切に思い、母親役であり、教師役であり、ときには夫もからめて後見人にもなる。
だから貴族のお坊ちゃま・お嬢ちゃまの人生は、優秀な乳母に育てられるかどうかで決まってしまう。
乳兄弟(乳母子)もまた、養い子にとっては実の兄弟よりも身内な感覚らしい。

それにしても平安時代のお姫様って…
文学・音楽・服飾・インテリア・お香の調合・書道その他いろいろな教養を身につけながら、結婚のような人生の大事はすべて周囲の思惑に逆らわずに生きるものだったのね。
親がすすめる政略結婚ならまだしも、側近の思惑で旦那さんが決められてしまっても逆らわないんだ!
その精神構造、平成庶民には理解できない…

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