古本屋開業入門2009年08月10日

◆古本商売ウラオモテ◆
喜多村拓 著

以前、近所に古くて汚くて品揃えもぱっとしない古本屋があった。
店番も非常に感じの悪い不潔な親父で、突然店がなくなった時は、あ~ついに、つぶれたんだなと思って納得してた。
が!
それが実は、この辺じゃかなりおしゃれな地域の立派な自社ビルに移転して、すっかり小奇麗な古書店になっていたから驚いた。
なんと親父までが、多少清潔に化けていた。
「うわ~古本屋ってあれで商売になるんだ!なんて割のいい商売なんだ!」
それ以来、古本屋という職業は私の憧れだったのだが・・・

最近は素人のおにーちゃんたちが BookOff あたりで競取りして、Amazon やヤフオクで売ってるんだよね。
でも、あの人たちは実際、どれくらい働いているんだろう?
仕入れだけでなく、配送料・通信費・在庫管理の経費を考えたら、かなりの仕事量をこなさないと食えなくない?
~と思っていたら、この本によると、やっぱりそうらしい。
ここ数年、古書店を始める本がかなり出ていて何冊か読んでみたが、その中ではこの本が一番、現状にあっているような気がする。

全国のおじいさんの台所2009年08月10日

佐橋慶女 著

読んでため息が出た。

私の親族には独居老人が多い。
みんな若いときから独身だったわけではなく、結婚して子どももいたのだが、思いがけず先立たれてしまったのだ。
みな真面目に働いてきたおかげで、経済的に困っているわけではない。
かなり健康な方ではあるが、年齢とともに、いろいろなことが億劫になってきているようだ。
それがそれぞれ遠方に住んでいる。

若い頃、私を気にかけてくれたこの人たちを大切に思っているのだが、不出来な私は何も出来ずにいる。