がんに効く生活2009年05月23日

★★★★★
David S Schreiber 著
渡邊 昌 監訳
山本 知子 訳

克服した医師の自分でできる「統合医療」
という副題が付いている。

生きていると誰でも困難な状況に陥ってしまうことはある。
どうすればいいのか見当もつかないようなことが、自分の人生に起きてしまったとしても、人生は続けなければならない。
人は自分にふりかかった問題を解決したり、少なくとも克服するために、判断をしていかなければならない。
そんなとき、その道の専門家はどのような方法をとるのかは、非常に参考になる。

ガンを患った人の場合、治療方針について患者本人の判断を医師に求められることがあるという。しかし、素人の患者は途方にくれてしまう。
そりゃそうだ。知識豊かな医療の専門家でさえ決められない状況で問われているんだから。
そんなときに医師のアドバイスを求めるためには、「先生(医師)だったらどうしますか?」という聞き方がよい、と、患者側の書いた本で読んだことがある。

この本の場合、著者はガンになった医師である。
「先生だったらどうしますか?」の解答がたくさん載っている。

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西洋医学の医師らしく、「なんとなく効くらしい」で済ませていない。
「どういう根拠で効く」のか、「どの程度効くのか」を示してくれるあたりがさすがと思う。