ラテンアメリカ怪談集2009年06月23日

鼓直 編

ラテンアメリカの怖い話の短篇集。いろんな作家のを集めた本。

スペイン語で書かれた小説の表現のこのくどさ、なかなかいいです。
例えば、偏屈な登場人物を紹介するのに、なんと1ページぐらい平気で使って、風貌や服装や趣味、住居、先祖の素行まで延々と悪口を書きつづける。しかも、その人が再登場するたびに、これでもかこれでもかと、更に悪口を最低半ページは買いてから、話を進める。
ここまで来ると、芸術かもしれない。。。

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スティーブン・キングには「無駄な修飾語や副詞を使うな!」と怒られそう。でもそれは彼が英語圏の作家だから思うことのような気もするな。
スペイン語圏では、修飾語そのもの楽しんじゃってるんじゃないの?日本にも、「枕詞」という無駄な?修飾語の文化があるし!
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ホラーは日本のが一番怖い、と思うのは、自分が日本人だから?何を怖がるかも文化みたいだ。

この本、怖いというより、なんだか懐かしい。
なんだろう、この懐かしさは・・・?と、思ったら、
あ、これ、ブラッドベリに似てないか?
空から火が降ってきたり、読み終わることの出来ない本とか、ホラーというよりSF?
あと、怖がらせる意図で書かれたのか、笑わすつもりなのかよく分からない吸血鬼話は、若いころの筒井康隆さんの短編を思い出す。

私は楽しく読んだけど、作家達の意図を尊重するならば、もっと怖がるべきだったろうか?

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