山海教2009年05月24日

山海教
高馬三良 訳

副題「中国古代の神話世界」

この本で一番楽しんだのは作者だろうな、と思うような本、ありませんか?描いた人が一番面白かっただろうなと思う絵画とか・・・
そういう本や絵を観ると、「やられた!」というか、何となく悔しくなってしまうのは、私だけでしょうか?
この『山海経』は、まさにそんな本です。
よくもまあ、これだけヘンテコなキャラクターをこんなにたくさん思いついて、絵まで描いて、説明まで入れて、しかも他人様に見せたもんだ・・・と、呆れつつ嫉妬しています。

中国の古典といえば諸子百家のような「ためになる」ものをまずは思いつきます。
しかしその一方、大昔からこんな「何の役にたたなそうな」ものをセッセと書く人がいて、さらにそれを代々読みつぐ人たちが大勢いたんだと思うと、もう嬉しくてたまりません。

思えば純粋に絵を描くのを楽しんでいたのは、初めてクレヨンをもらって新聞紙に叩きつけていた、乳幼児のころまで遡るかもしれません。幼稚園児にもなると変な色気が出て、「お上手ね~」なんて言われたくなってきたりしましたもんなあ…

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